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作家が作品の解説をするのは嫌がる人も居るんだろうが、いやそうでもないか?まぁ、僕はします。

今回は3つの舞台を使うのに、まぁ苦労しました。当初はベッドが一番奥で、上手に喫煙所下手にファミリーハウスでしたが、どうも落ち着かず、あとタバコを沢山吸う事もあり、あの形に落ち着きました。
タバコに関しては、体に悪いのでガンガン吸ってもらいました。
ベッドは当初斜めにおいてましたが、小屋入りしてから急遽垂直にしました。
ハウスの壁も急遽建て、縦と横と斜めの関係が出来ました。
道具置きっぱなし、というのがダメだとも書かれましたが、元々いつもそういう感じなので。

演出面では、3箇所人が居る場合と1箇所しか居ない場合の処理がまず課題でした。
どうしても1箇所だけだと寂しくなってしまい、当初明かりを人が居ない時は暗くしていましたが、場所がその時間死んでしまう為、人が居なくても明かりの変化は相当微妙にしました。
今回の明かりはかなり微妙な変化が多かったと思います。

3箇所同時進行の良い点は、やはり、一箇所ではありえないくらい無言で人がそこに居れる、というのと、

「ダウン症児を妊娠している妻が、今朝ダウン症の子供を失った母に、生むべきか相談している」シーンと、
「妊婦がタバコを吸っている」シーンと、
「数時間後に睾丸を取る男が寝ている」シーン
が、同時に絵として見せれる、という所だと思います。
難しいですが、なかなか楽しかったです。

久々に囲み客席をやめたのも、絵として見せるシーンが多かった為です。
今後どうしていくかは、まぁ、わからないですね。

劇中専門用語がいくつか出てきます。
ステる…業界用語で「死ぬ」ドイツ語のステルベンからきてるらしいです。
アミトロ…ALS(筋萎縮性側索硬化症)有名なところだとホーキング博士がこの病気です。
この病気の呼吸器問題はシビアで、本当に呼吸器付けるのは1~2割。ほとんどの人が死んでいきます。本当にシビアな病気です。
DNAR…延命処置をしないこと。ラストシーンはDNARの瞬間とも言えるでしょう。安楽死に若干近いものです。

個人的に特にお気に入りなシーンをいくつか。
上述のシーンはもちろんお気に入りです。

・オープニング
最初のテープは、稽古初日にディベートしてもらったものを編集。ディベートなので事実とは異なります。
ブラックライトで東京死錠は毎回恒例、今回は通常の明かりからの移りが上手くいった。タイトルも恒例。
曲は矢野顕子の「ふなまち唄Part1」旗揚げ公演ののOP曲、今回は節目の公演になりそうだったので最初から決まってました。今までのOPの中でも1番良かったと思います。

・医者の夫が夏目に睾丸を取り替えましょうか?と冗談(?)で言ってる横で、掃除をやめて後ろ向きで座っている妻。その後夏目と妻の二人の後姿。
当初、医者の「私のと取り替えましょうか?」の直後妻がモップを床に叩きつける、という演出だったが、背中で十分という事でああなりました。

・喫煙所で看護婦が清水先生に子供を堕ろす話をしてる横に今朝子供が死んだ母。
ハウスでははらませた医師が性器を抑える。
ベッドでは睾丸を取る男がオナニーしてるシーン。
オナニーシーンは、当初客席にエロ本見せまくる演出だったが、あまりにもあまりにもで、見せるのは井上和歌に変更。エロ本はチラ見えに。前半、オナニーしながらの暗転はとても好き。

・ラストシーン
これを好きと言ってしまうのはどうかと思うが、どうかと思われても好きなシーン。
このシーンもやることは大分前から決まっていた。
当初はラストシーンではなく途中に入っていたが、本編と意図が異なる為ラストへ。
元々現代口語演劇というのはああいうシーンを実際見せずに想像させるという構造で出来てる事が多く、演劇ではリアリティをもって再現できないとされています。僕もそう思います。
今回もリアルに再現する事が目的ではないですが、実際にあのシーンをやることで、従来の方法では持っていけなかった部分へ想像を持っていくことが出来たのではないかと思っています。実際の状況で医者はあんな事は言わない、という感想ももらいましたが、言います。としか言えません。
ラストとの差を作る為に本編はいつもより若干リアルではなくしました。


ここ2回ヴィオロンでの公演が続き、久々に劇場での公演だったわけですが、口語演劇の可能性をまた考える事がでました。他の演出家の人ともよく話しますが、もちろんもっといろんな演出家が考えていると思うけども、リアルを求める時代からリアルを手に入れた時代になっているのでしょう。
手に入れたリアルをどう使うかってとこなんだろう。

作品としては、今回で死そのものからは離れる可能性もありますが、完全に離れるのは多分無さそうです。
死と生と性は描くと思います。愛は気分次第。

解説になってるかはわかりませんが、まぁとりあえずこんなとこで。
最後に、今回土曜日のマチネにお客様が本番中にテープレコーダーで音楽のようなものを流すというトラブルがありました。
他のお客様には大変迷惑がかかり申し訳ありませんでした。
今後、このようなトラブルには更に迅速に対応できるようにしたいと思います。

劇中使用曲
矢野顕子「ふなまち唄PART1」
WRLD STANDARD「FOREVER GREEN」
さかな「ジョニー」
ゆらゆら帝国「太陽のうそつき」



















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