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今回はまぁそんな解説しなくても良いだろうけども、一応。
観た印象まんまで大丈夫です。
トークで話したことなど。


チラシで公言してたとおり、今回は「言葉」「役」に続いて「物語」についてです。

まぁ最初に決まったのはタイトルです。
僕の作品はタイトル=テーマが基本なので。

同じ話を繰り返すのも最初から決まっていました。
そして死ぬ話を繰り返す事で、生き返った様に見え、この辺りはニーチェの永劫回帰から大分ヒントを得てます。

30分の話に人生を詰め込もうというところにまず行き着きました。
そしてまぁじゃあ人生って何?と言う事になったんですが、そこはやはり人生は無意味だというところに落着いてしまうわけで、多くの哲学者がそう言ってしまってると言う事は、人類には結論を出す事は不可能だとしても良いかもしれません。
少なくとも僕にはそのテーマの結論を出す時間はないだろうなと思います。
今のところ、人類が定義するところの「意味」で考えれば「人生は無意味」だと僕も思います。

じゃあ無意味な人生に残されたものは何かって言うと「幸せ」なんですけども、まぁ親鸞ですけども、じゃあもう幸せな人の姿だけを描こうと思ったわけです。

設定はネット心中の形を借りています、自殺です。
薬を飲んで30分後に死ぬ、という人々ですが、最終的には死んでしまう人生を生きている人間とさほど変らないとも思います。
人生残り30分だろうと、50年だろうと、そんな変らないでしょう。

毎回稽古開始当初に俳優に稽古場でディベートをしてもらっています。
今回も自殺の是非でやってもらいましたが、結果は自殺肯定でした。自殺を悪いとする絶対的な理由は無いんですね。
それは人生の意味を説明できないのと同じ理由だと思います。
じゃあ何故自殺は良くないとされているのか、というのは長くなるのでまた今度。

今回の劇中、一番多く発せられた言葉が「イエーイ」です。
僕はこの「イエーイ」が全てなんじゃないかと思ってしまったんですね、そういう仮定ですね。

で、30分の短い時間で、9人がイエーイとなれる状況があれだったわけです。
音楽をかけて、踊る。と、楽しい。んですね、人間は。昔から。
ノリに関しては結構細かくやりました、学生ノリにならないように。
一番大きなルールは「人が嫌がる可能性があることはやらない。」

で、会話には殆ど意味がない、30分踊って騒ぐ芝居が出来ました。

早速3回繰り返してみました。
予想通りではありますが、役者が完全に疲れ果てまして、それでもみんな踊りながらイエーイ!と言っている姿を見て、感動的だなと思ったわけです。
疲れていく体、汗、繰り返しと誤差、生そのものだなと。
死ぬことが決まった人生を幸せに生きてい人間だなと思ったわけです。
これは物語なんか無くても感動できると。
それから俳優にとっては地獄と思える、俳優の疲れを使うという方針になり、できるだけ30分で疲れるようにしました。
そもそも俳優は生きているので、死よりも生のほうが体現できるんですね。
むしろ死を体現させてもどうやっても生が浮かび上がる。


【上を向いて歩こう:坂本九】
当初はラストシーンで死体が転がってる中かける予定だったがド頭に変更。
幸せは空の上に。

冒頭のシーンは大分早めに出来上がってました。
所信表明というか、俳優をつかって生死の話をしますよ、と。
この俳優の体にはいろんな記号を貼り付けれますよと、言う感じです。
今回この辺は深追いしなかったので、この感じでまだまだやりたい事はあります。

【不死身のエレキマン:ザ・ハイロウズ】
この曲は、まぁ神の歌ですかね。
ヒロトが自殺しようと思い「ガキの使い」を見て自殺を思いとどまった時につくった「日曜日よりの使者」と迷いましたが、
1曲目としてはこっちかな、ってことで。
振り付けは、肩を組みながら向き合うところが気に入ってます。

【スローバラード:RCサクセション】
ある一定の年齢層には文句なしの名曲。
古い曲なので、思い出の話をする、と言う短絡的なとこですが、そんなもんです。テーマは思い出です。
編集してサビが3回になってます。本当は2回。
さすがに誰にも気付かれなかった。思い出なんてそんなもんですね。
振り付けとしては、2回目のサビで、円谷さんが立ち上がって歌い上げ、みんなが盛り上げている横で山形君が壁に向かってぼーっと突っ立てる図が好きです。

【恋愛レボリューション21:モーニング娘。】
ザ☆ピースと迷ったがこちらに。
モー娘。とSPEEDならほぼ踊れるという逸材宮嶋さんがいて助かった。
モー娘。に意味はなくても、モー娘。を踊れる女の子にはとても意味がある。
このシーンで重要なのは、もちろん回転。人は回ると楽しいようです。
むしろ、楽しいと回るようです。

【ラストダンスは私に:浜田真理子】
「別」につづいて使用しました。
同じ曲を使うのも僕は好きなので。
このシーンは完全にダンスの振り付けのつもりで作った。
二人の手を取り輪の起点となった佐山さんが最終的に輪を崩す起点となるのがミソです。
「私、気持ち悪いですか?」の名台詞は稽古中に俳優本人から生まれる。根暗な人ばかり集まって良かった。
この台詞のタイミングは相当シビアにとっていた。
恋は夢ですよと言い切った佐山さんがかけるところもミソ。

【Shangri-La:電気グルーヴ】
最後の曲、は僕としては結構何でも良かったんですが、これにしました。みんなで順番にかけてたら偶然この曲が最後になっただけ、という感じにしたかったので。
余計な思い入れ無く、ノれれば何でも良かったんです。
振り付けはそこそこ大変。この曲だけ3回目は変るので、2パターン。
特に3回目は血糊を吐くタイミングやら場所やらがあるので。

【幸せハッピー:坂本冬美】
坂本冬美名義だけどもまぁHISですね。
歌詞がもうまんまなので。上を向いてに代わってこちらをラストに。
この曲をバックに疲れ切った俳優が去っていく姿がみたかったので。


血糊に関しては、一歩メタに行きたかったので使いました。
疲れてるのもわざとですよ、と、まぁ分るだろうけど。
疲れだけを追うと、ドキュメンタリーになってしまうので、演劇方向に戻す意味でも。

最後に血まみれで「イエーイ」とか、何にイエーイだか全く分りませんが、僕としては対死の構図です。


劇中俳優が転ぶのも振り付けでしたが意外と伝わりづらかったので後半はちょっと修正。俳優は意外と転ばないもんです。


まぁでも今回はこれをやってくれた俳優に尽きるかな、さすがに。
よくぞ楽日まで大きな怪我無く演じてくれたと思います。
こんだけ演出が前面に出てても主役は完全に俳優だったという点も演劇として良い関係だったと思います。


照明は、だんだん明るくした、と言うことでしたが、本当は朝になっただけなんですけども、これに関しては舞台に時計を置いても良かったかもしれないですね。
時間軸を二つ、ループの30分の時間軸と、90分の俳優の体の時間軸を作りたかったって事です。


物語については、一番物を語るのは、俳優の体と顔と声だったという事ですね。
演劇ってそう言うことなんじゃないのかな。


あと4周目を期待する声もありましたが、これが続くという形は絶望的な気がしたのでやめました。
血まみれでもう1周というのも稽古でやってみましたが、意外とそんなに面白くなかったんですよね。


トークで「観客をなんだと思ってるんですか?」という質問がありまして、これは誤解のないように言っておくと、その場にいた方は分ると思いますが、ちゃんと気の利いたジョークのような発言だったので、その方が怒っていたり、その場が凍り付いたりと言うことではありません。
でまぁ僕としては、この作品を面白いと思う観客がいると思っているので、そういう観客に出会いたいと思っています。と答えました。


実験的みたいなことをまた言われますが、
何度も言っていますが、僕はそうは思ってません。
90分演劇をやってるだけです。
なんだか何言ってもしょうがない感じなのでこれに関してはもう今後何も言いません。


とりあえず今回はストーリー無しでも感動できるってのが一番の収穫だったかなぁ。
次回は未定ですが、まぁ何か面白いことがあるでしょう。


今のところ興味があるのは、いつ頃から演劇は面白いのかってとこですかね。
僕としては演劇は昔っから面白い、という感じになれば良いなと思ってますけど。
のでまぁ順当に古い作品をやろうかなとは漠然と思ってます。


今回色々ご協力いただいた方ありがとうございました。
皆様お疲れ様でした。






2回目が始まったとき、時計を見ました。で、えーっ?もしかして30分×3なのー?

再生ってやっぱり死の話じゃんと思いつつ、見ているうちに生の話なのか死の話なのかよく分からなくなって、この踊りの輪に入ってしまおうかなとか、大量の汗が原因で薬が効かなくなって死なない..とかいう結論はないんだろーな、とか、こんな風に死ぬのは、いいかなあ、いやかなあとか、変なことが頭をよぎっていました。

俳優の皆さんが手を抜かずにがんばった(特にがんばったという訳でもない、ということなら、そのエネルギーに敬服いたします)から、あんなに思い切り全開で回ったから、おもしろかったのだと思います。

ダンス系をみた後よくあることですが、みた後何日にもわたっていろいろなシーンがよみがえります。

また面白いのをみせてください。
【2006/11/06 20:03】 URL | IKEZAWA #-[ 編集]

「 遺影 v(^o^) 」
【2006/11/04 10:02】 URL | 愚者の楽園 #-[ 編集]

どうもです。
まぁここまでハッキリと演出を押し出すようになったのは最近ですかね。
CARAVANを始めた辺りからでしょうか。
物語をやっていた頃もありますが、忍法が使えたり、一人幽霊だったり演劇の構造への着目はあったとは思います。
旗揚げから仕事をしているスタッフによると、やろうとしてることは昔から変ってないらしいです。

古い作品は、すいません自分のではなく、シェイクスピアとかです。シェイクスピアはやらないと思いますけど。
自分のは相当手直ししないとちょっと無理ですね。
再演したい作品はあるにはありますけどね。
あ、来年夏にそのCARAVAN第一弾として上演した「ソラリス」再演予定です。劇場じゃないうえに一般の方は観に来づらいところでですけど。

きっかけは、まぁ僕としては俳優が一人出れなくなったのが大きいですかね。
【2006/11/04 01:18】 URL | JNSK #-[ 編集]

セットリストに丁寧な解説までありがとうございます。さらに深くあの作品を理解できました。

ところで、ちょっと思ったのですが、自分が多田さんを知ったのがここ1~2年ぐらいの事なのですが、こういう感じの演劇をやっているのは最初からですか?
それとも何かをきっかけにして途中から変わってきたのですか?
順当に古い作品っていうのが自分の作った物の再演という事なら、過去の多田さんの作品を知りたいという意味でとても大歓迎です。できればかなり古いものが、、、
【2006/11/03 22:50】 URL | kyat #-[ 編集]















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