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明けましておめでとうございます。

2010年の振り返りもしたいんですが、目下来週に迫った『WALTZ MACBETH』いわき公演の稽古で大忙しです。
年越しは、妻の家族達ととても楽しく過ごしました。
年明けてから作った年賀状も、なかなか良い出来。
年明けてからですいません。

2月にキラリ☆ふじみで上演する『平成二十三年のシェイクスピア』のチケット発売も1/8と明日に迫ってきましたので、ご挨拶代わりに広報用に書いた文章を載せておきます。

皆様今年もよろしくお願いします。



地域のカンパニーとして~『平成二十三年のシェイクスピア』上演に寄せて~

2006年度より東京デスロックは、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみのレジデントカンパニー、キラリンク☆カンパニーとして活動してきました。そして今年度をもって、3年間のキラリンク☆カンパニーとしての活動は一段落、劇場も劇団もまた新たな関係の中で活動していきます。


今回の『平成二十三年のシェイクスピア』は、東京デスロックによる『WALTZ MACBETH』と、いわき総合高校芸術・表現系列(演劇)の高校3年生による卒業公演『平成二十二年のシェイクスピア』の二作品で構成されています。地域のカンパニーとして活動してきた3年間の集大成、と言うと大げさですが、ひとつの締めくくりとなる公演になるでしょう。


地域での活動で感じるのは、まだ演劇に出会っていない人々、特に子供達との関わりは正に未来に直結しているということ。先日も、キラリ☆ふじみの小学生演劇ワークショップに来ていた女の子が、中学生になって演劇部に入り、台本を書いたので添削してほしいと劇場にやってきました。中学生の時に平田オリザ初代芸術監督のワークショップを受けた生徒の一人は、大学でアートマネージメントを学び、東京デスロックの公演も手伝ってくれています。この調子で行けば50年後富士見市はとんでもない事になっているかもしれません。


しかしなぜ我々が地域で、公共劇場で演劇を市民達に提供しているのかと言うと、未来の演劇人を作る為でも演劇大国富士見を目指しているわけでもありません。音楽や絵画を嗜むように、演劇を嗜むことで豊かな人生を送れる人を増やしたいのです。日本の演劇には専門の養成所や大学等演劇を志す人の為の場所も必要ですが、それよりもまずは演劇を身近に嗜める場所が必要なのだと思います。


前置きが長くなりましたが、そして今回『平成二十二年のシェイクスピア』を上演するいわき総合高校ですが、過去にも五反田団の前田司郎氏、あなざーわーくすのわたなべなおこ氏、コンドルズの小林顕作氏など名だたるアーティストが彼らの卒業公演を手がけています。さぞかし演劇専門の高校なのだろうと思われるでしょうが、実は彼らの中で演劇を志す生徒はほとんど居ません。今回一緒に作品を作った7名も、誰一人演劇を続ける生徒はいません。彼らにとって演劇は授業の一つ、だからこそ良いのだと思っています。彼らは高校3年間演劇を嗜み、その後の人生を歩んでいきます。この富士見公演も彼らの初めての旅公演、自分の知らない土地の観客と演劇を通して出会う事が、彼らの今後にとって良い経験になってくれる事を願っています。


作品は、シェイクスピアの顔どころか人間だとすら思ってなかった高校生達による「ロミオとジュリエット」を核に、演劇の権威シェイクスピアと現代の日本で演劇を身近に育った高校生達との温度差をも丸ごと含めた作品になっています。シェイクスピアと彼らの出会いをお楽しみください。何よりも未来へと続く彼らの姿そのものが作品と言えるのかもしれません。初めて彼らに出会った時、僕の夢は公共劇場の芸術監督ですと話しました。そして今、キラリ☆ふじみの芸術監督として彼らを迎えることが、彼らへの最後の授業なのかもしれません。演劇教育の最先端とも言えるいわき総合高校をぜひこの機会にご覧ください。


そして東京デスロックによる『WALTZ MACBETH』。初演は2008年、東京デスロック初の古典作品として上演した作品です。シェイクスピアによる400年前の物語、坪内逍遥による100年前の翻訳、そして現代の俳優と観客、それらを結ぶ「欲望」というテーマを現前させる装置として椅子取りゲームを大胆に取り入れた演出となっています。以来シェイクスピアに限らず多くの古典を扱ってきました。その中で得たものは、今目の前でしか見られない演劇だからこそ、時代を越えた体験が出来るという事。過去と現在を使って、未来を描くものが演劇なのです。『WALTZ MACBETH』は昔話ではありません、初演から3年、再び現代に蘇ります。


今回は、単なる二本立てではなく、高校生による『平成二十二年のシェイクスピア』と東京デスロックによる『WALTZ MACBETH』の二作品によって、シェイクスピアとは、演劇とは、そして演劇という行為の可能性を探る試みです。
我々にとって演劇とは何か、ということを、演劇の代名詞とも言えるシェイクスピア作品によって問いたい。それは、キラリンク☆カンパニーとしての地域での演劇活動の締めくくりとして、我々の果たすべき使命なのだと思っています。


東京デスロック主宰 多田淳之介



















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